花火
『火の一族の 卍丸殿でございますね
お初に お目にかかります
我ら三人 伊賀の百々地丹波が 孫にて
百々地三太夫と 呼ばれております
卍丸殿を 手助けするため
まかりいでまして ございます
私は 長女 花火と申します
その節は 頭領を お救いくださり
誠に ありがとうござりました』
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まつり
『よう あんたが 卍丸かい!?
あたいは 次女のまつり
悪いけど あたいは
火の一族の 手助けなんて
気が 進まないんだよ
伊賀者のかたきは 伊賀者がとる!!
それが 当たり前じゃないのかい
けどね 伊賀には
「命の報いは 命で報う」なんて
カビくさい おきてがあんのよ
そんな 大昔の決まり あたいは
嫌いなんだけどね まあ おきてには
逆らえないから 助けてやるよ』
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みこし
『私 末っ子の みこしだよ!
うちの じいちゃん 助けてくれて
どうも ありがと!
私 一生懸命 働いて
卍丸さんに 恩返しするよ!』
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花火
『では これより 先の国の
調査に出ることに いたします
われら三人 命を賭して
卍丸殿を お助けする所存にて…』
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